【アナパナサティⅡ】

ヨガや瞑想についての読み物

今年は呼吸瞑想(呼吸に気づく瞑想)=アナパナサティを練習していますが、
少しずつここでも詳しくお話していきたいと思います☆

アーナ(入ってくる息)アパーナ(出ていく息)サティ(気づく)

アナパナサティとは上の通り、
入ってくる息と出ていく息に気づく瞑想です。
ヴィパッサナー瞑想(マインドフルネス瞑想)の基本となるもので、
お釈迦様が最初にこの瞑想を行ったとも言われています(※諸説あります)。

ただ「呼吸に気づく」というと、
漠然としすぎていて、よくわからないかもしれません。

今日はアナパナサティースートラ(経典)に書かれていることを少し抜粋しながら
どんなふうに呼吸に気づいていくのか?ということを
紹介していきます。

十六の呼吸による気づきの瞑想

※ブッダの〈呼吸〉の瞑想/ breath, you are alive!
<The sutra on the full awareness of breathing> 著:ティク・ナット・ハンより

〈初めの四つの呼吸瞑想〉
「息を吸いながら、息を吸っていることを知る。息を吐きながら、息を吐いていることを知る。」

1. 長く息を吸いながら、長く息を吸っていることを知る。長く息を吐きながら、長く息を吐いていることを知る。
2. 短く息を吸いながら、短く息を吸っていることを知る。短く息を吐きながら、短く息を吐いていることを知る。
3. 息を吸いながら、全身に気づく。息を吐きながら、全身に気づく。
4. 息を吸いながら、全身を静める。息を吐きながら、全身を静める。

始めの4つは、自分自身の体に気づく瞑想です。
自分自身の体(home)へ戻り、深く見つめ、慈しむ。

この練習をすることで、どんなふうに自分の内側や呼吸が変化するのか?
ということは、皆さんそれぞれ感じてもらえたら、と思いますが、

心の中で唱えるように。
一瞬一瞬、一つ一つの呼吸に気づく。呼吸をしていることを知る。
ということをまず意識してみてください★

呼吸に気づく瞑想

ここでは簡単にやり方のようなものを説明していきますので、
ご自身の練習に役立ててみてください。

自然な呼吸…呼吸をコントロールしようとしたり、自分の理想とする呼吸に近づけようとしたりはせずに、ただ今の自分の自然な呼吸を繰り返します。

鼻先または鼻の下あたりの、空気の当たる部分に焦点を合わせる…カメラのピントを絞るように、自分の集中をゆっくりと、空気の感じられる場所に向けます。そしてそこで、出入りする呼吸を感じてみます。

吸う息、吐く息に気づく「自分は今、息を吸っている。自分は今、息を吐いている。」
ただそのことにだけ気づきます。
「吸っている、吐いている」と簡単な言葉にしてみると、呼吸に気づきやすいかもしれませんが、言葉にすることで意識が逸れるようなときは、静かに呼吸を感じましょう。

自分の呼吸の長さに気づく…ここで、あえて呼吸を長くしたり短くしてみてもOKですが、ただ自然な呼吸の長さを感じる、という方法もあります。
その時は、今の自分の呼吸は長かったかな?短かったかな?と長さに気づきながら、
「息を吸いながら、長く(短く)息を吸っていることを知る。息を吐きながら、長く(短く)息を吐いていることを知る。」
と、一つ一つの呼吸に気づきます。

そしてここで「座ること、呼吸をすること」を楽しむということ。
楽しむことができれば、自然と余分な力が抜けてきます。

私はいつも楽しめるわけではありませんが、
集中できないとき、時間が長く感じるとき、というのは
座ることも、呼吸することも、つまらなく感じているな…。と
この本を読んで気づきました。

まずは楽しむこと。
一つ一つの呼吸を、生まれて初めて呼吸するように味わいながら、
呼吸が味わい深いものであることを感じてみます。


良かったらこんな風に、呼吸瞑想の練習をしてみてください。

次回は、呼吸瞑想の3,4。
全身を感じる、全身を静める。ということについて詳しくお話していきます✎⋆

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