以前練習したソーハム瞑想。
とても好評だったので、この瞑想について少し解説させてください☆
ソーハム(SO-HAM/sohum)とは?
ソーハムとは直訳すると
『I am that.』『私はそれである』『私は彼である』
それ?彼??誰???
と言いたくなります(笑)。
ヒンドゥー教の元となっている経典「ヴェーダ」には
ブラフマン(宇宙意識)があり
私たちの見ている物質世界はブラフマンの作った「マーヤ(幻)」で
本当の自分は『それ』そのものである。と書かれています。
ヨガ哲学の考え方として、
「自分と他人を分けるから苦しみが生じる」というものがあります。『エゴ』ですね。
ここで一つ疑問が…。
人は人、他人は他人、
と教わってきたのに、ここに来て『区別しない』とはどういうこと??
となります。
苦しみのもととなる考え方は外の世界ばかりに意識が向き、他人との比較で自分を見つけようとしている状態。
これは自分の周りの人や環境が変わればすぐに崩れてしまう、
とても不安定なもの。
自分を感じようとしたり価値を上げようとすると、
他者との比較から「もっともっと」の気持ちが生まれてしまいます。
これが苦しみを生む考え方。
それに対して、
「自分はいる、他人もいる」
自分も見ている物があって考えがある。
他の人も見えている物があって、そこからの考えがある。
でも誰もが持っている純粋な部分(ブラフマン)は同じ。
自分のアートマン=ブラフマン
他人のアートマン=ブラフマン
つまり、自分=他人=ブラフマン
連立方程式みたいな(笑)
人は人だけど、一緒だよ。
という考え方は苦しみを生むのではなくて
穏やかさを育む…というのは想像できるでしょうか?
ソーハム瞑想のやり方
●安定した座り姿勢を作ります
●手のひらを上へ向けて、膝や腿の上に休ませます
●まずは自然な呼吸を繰り返して、そこへ意識を向けます
●吸う息のときに「ソーーーーーーー(soooooooo)」と唱えます
※頭の中で唱えるだけでOK
●吐く息のときに「ハンーーーーーー(ham)」と唱えます。
●吸う息のときに、優しく指を曲げます
●吐く息のときに、優しく手を開きます
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◯体の中に丸い玉があって、
吸う息で頭頂へ上がり、吐く息で骨盤底へ降りていく…
というイメージも、よく言われます。
呼吸に合わせて、繰り返します。
循環の瞑想
吸う息では周りの人、モノの全てを受け入れるイメージ。
苦しい気持ちや怒りやネガティブなエネルギーも周りに漂っているかもしれません。
でもそれを受け入れる。
受け取り、シェアする。それを繰り返して、循環させることで、繋がっていく。
吸う息で手の指を軽く握り、全てを迎え入れ、
吐く息で手を広げ、自分の穏やかな部分を外へシェアする。
うまく説明ができず申し訳ないのですが、
イメージはそんな感じです。
ハートチャクラを意識してみる
チャクラとは「車輪」「回る」という意味。
エネルギーはそのチャクラを起点としてぐるぐる回り、活力を生み出し、身体中に送られます。
その第4チャクラと言われる「アナハタ・チャクラ(ハートチャクラ)」。
これは心をオープンにして他者を受け入れる。思いやりや共感を司るチャクラです。
周りに与えるだけでなく受け取るということも大切にすることで
バランスが取れると考えられているため、
ソーハム瞑想の時にも、胸のチャクラへ呼吸を入れるようなイメージをすると、
さらに感謝の気持ちや思いやりが深まるかもしれません⭐︎
そして周りを受け入れたり自分の純粋性をシェアすることで、周りと繋がっていく。
まさにヨガの語源「ユジュ」ともつながる瞑想です。
もしかすると慈悲の瞑想よりも普段やりやすいかもしれません。
ちょっと最近イライラしているかも…と感じたり、
少し感謝の気持ちが減っているかも…、素直になれないかも…と感じたら、
練習してみてください✏︎