マインドワンダリング“mind wondering”

ヨガや瞑想についての読み物

マインドワンダリングとは?

マインドワンダリングとは目の前に起きている出来事ではなく、
過去や未来に思いを巡らせている状態。
「心の迷走」「モンキーマインド」と言われたりもします。

マイナスなことばかり頭の中を駆け巡っていたり、
自分の中のぐるぐる回る思考が気になってしまったり…。
結局それに対しても解決策が浮かぶわけでもなく、集中力もなく、ただ時間がすぎるだけ…。

これは特にリラックスしているとき、ぼーっとしているときに起きやすいものです。


散歩中やお風呂にゆっくり入っているとき。
ソファーで特に何をするわけでもなく寝そべっているとき。
ふと「あれ?今こんなこと考えていたかな?」と気づく瞬間。

この気づく直前までの状態がマインドワンダリング。

これは脳の機能によるものと考えられていますが、
これについてはまた後日✎*
(デフォルトモードネットワークと呼ばれるものです)

ぼーっとしているだけで集中もしておらず、もちろん効率的でもありません。

そんな状態なので「嫌なもの」のイメージがついてしまいそうですが、
必ずしもネガティブな部分だけではなく
わたしたちに新しいアイデアやひらめきを与えてくれるものでもあります。

マインドワンダリングのネガティブな部分

ストレスを抱えた状態でのマインドワンダリング。
マイナス思考ばかりが頭の中を駆け巡ってしまいます。

嫌なことがあった日の夜考えたくないのになぜかそのことが頭を離れずに
そのことばかり浮かんでしまう。
考えないように、考えないように…。と思っても、逆効果、のような状態。

このマインドワンダリングの発生源となっているデフォルトモードネットワークは
自分の意思で変化させられるものではないと考えられています。
そして一度マイナス思考のぐるぐるループが始まると
止まることなく回り続けてしまいます泣。

マインドワンダリングのポジティブな側面

でも決して悪いことばかりではなく、
あまりストレスのかかっていない状況下でのマインドワンダリングは、前述の通りわたしたちに
「新しいアイディア」「気づき」「ひらめき」を与えてくれるもの。

たとえば「シャワー効果」。

シャワーを浴びながらリラックスしているときに、
急に新しい考えが浮かんだりした経験のある方は多いと思います。

リラックスした状態(シャワーを浴びている時など)でのマインドワンダリングは、
バラバラになっていた意識下で繋げることができなかった思考を繋げてくれるそう。

問題から離れて空想に浸るような時こそ
新しいことが思い浮かぶと言われているそうです。

もちろんずーっとぼーっとしているわけにもいかないので、
集中する時は「今」に集中しなくてはいけませんが、

少しあえて何も考えずにリラックスする時間、というのも、
わたしたちに考えもしなかった新しいものを生み出す助けとなるもの。と言えると思います◎

ネガティブなマインドワンダリングへの対処法

マインドフルネスの実践
ネガティブなマインドワンダリングへの対処法の一つは、マインドフルネス。

マインドフルネス(座って瞑想でなくても)はストレスに対する受け止め方を変えることができるようになる、
と言われています。

実際に今自分の目の前で起きていることを客観的にみるという練習を繰り返すことで、
「◯◯とも考えられるけれど、△△とも考えられるかもしれない。」
というふうに思考に選択肢や余白を持たせたり
冷静になったり。

すぐに思い込みでネガティブな反応をするよりもストレスは少ない状態ですし、
かなり捉え方が変わってくると思います。

そしてストレスの軽減により
ネガティブなマインドワンダリングも減っていく、と考えられているそうです。

さらにネガティブな考えのループにハマって布団の中で眠れない。
というようなときにもマインドフルネスの実践として、
「ボディスキャン」も一つの方法です。
(もちろん必ずしも即効性があり、みんながよく眠れるようになる、というものではありませんが泣)

ただこれを日常生活で習慣的に繰り返していくことで、
少しずつネガティブなマインドワンダリングから抜け出すスピードも早くなるかもしれません⭐︎

マインドフルネスとマインドワンダリング

マインドフルネス瞑想やマインドフルネスの実践、またはヨガは
決してマインドワンダリングの状態をゼロにして
常に目の前のことだけに集中するためのものではないと思っています。

「今、思考が彷徨っているかも…」と気づいたり、
ぐるぐるループして彷徨い続けている思考を少しずつ自分の元に引き寄せる
少しずつ穏やかな動きにしていくための練習が
瞑想だったりヨガだったりするのかな。と感じています。

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