悩みはプロセス

ヨガや瞑想についての読み物


今週はみんなが今絶賛苦悩中(?)の暑さを感じる瞑想を練習しています。
この練習では、何か悩みがあったときやストレスを感じた時に思い出してもらえたら…。と思いやってみました。

悩みはプロセスであることを知る

平家物語で、「諸行無常」をやったのを覚えていらっしゃるでしょうか?(あの暗記って、何だったんでしょう(笑))
すべては移り変わるもの。
それを知らずにいると苦しみが生まれる。と仏教では伝えられています。

「悩みなんていつかは消えるから!」と言われると、
「そういう問題じゃないのに…。」と悲しくなったり、少し憤りを感じたりするかもしれません。
でもその移り変わりを瞑想の中で見つめる練習をして、自分で体感してみると、
少しものの見方が変わってくることもあるかな、と思います。


悩みはストレスは、プロセス(過程)。ということは、始まりがあって、終わりがあるということ。
移り変わっていくということ。
つらい気持ちに飲まれてしまいそうになった時に、
この悩み、ストレスの始まりの部分を見てみます。
ストレスのスタート地点ですね。それを観察します。

掴もうとしているか、拒否しているか

悩みのプロセスの始まりで、人は二つの反応をすると言われています。
それは、「掴もうとする」「拒否をする」
何か現象が心に生まれると、こんな反応をします。
そしてこれが、悩みを発動させるそう。

ヴィパッサナー瞑想ではこのスタート地点を観察し、感情や思考または体の反応を観察し、
生じるもの、過程を見ていきます。

この時に大切なのが、
何にも執着せず静かな心で、思考や認識が生じるのを観る。
感情の反応に巻き込まれずに、自分の反応を観察する。

ということ。

練習中に提案した暑さであれば、
暑さやだるさを、体のどの部分で感じているのか?
それに対して、自分の体はどんなふうに反応しているのか?
自分の感情はどんな風に反応しているのか?

それを思い込みや偏見なく、もしネガティブな感情が生まれてもそれに呑み込まれることなく、
ただ観察する。

こうして客観的に自分にとってストレッサーとなるものを観ていくと、
次第に薄れていくのが感じられるかもしれません。

暑さは暑さ、として存在するけれど、
それに対しての心の反応に巻き込まれないようにする練習です。

如実知見

仏教では物事をありのままに見ること。
思考や思い込み、偏見を挟まずにものを観ることを、

人生の正しい見方、としているそうです。
それが「如実知見」。

もちろんストレッサーとなるものはそこに存在するけれど、
それに流されず、呑み込まれずに生きていくこと。
それができると、苦しみが少し減りますよー☆という考え方です。


周りからのストレスの原因となるもの、それ自体を変えることはとても難しいと思います。
仕事場の人間関係だったり、山積みの家事だったり。

でもそこから生まれるネガティブな感情に呑み込まれるのではなくて、
そのスタート地点、自分の反応、そしてその過程を見ることで、
自分の受け取り方を変えていく。


そんな風に過ごしていけると、もう少し笑顔でいられる時間が増えるかもしれませんね★

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